mogimasa2007-09-16

本質はここにあるのか『ボラット』は、オバカ映画だけじゃなく「ホラー」といえる。それを証明するシーンがいくつかある。
そのひとつにキリスト教国家としてのアメリカ、、、ボラットが教会にインタビューにはいる。教義に興味をしめそうとする時には寛大な会員が、求めるものがそこにないと判ったときにしめす態度に、南部のロディオ大会でイラクに対する戦争を評価する時の声援と、女子供も殲滅しようと叫ぶ時の彼らの戸惑い、、、。映画は容赦なくアメリカ市民の心の奥底を抉り出して行く、、、。これが怖い。ホラーと呼べる所以である。
オバカ映画を装いつつ、いや正真正銘のオバカ映画は間違いないがそのオバカの中に潜む観客に突きつけられる「観る側の姿勢」ここも怖い。ホラー映画。
ボラット』残る四日間、過激な水着姿のボラットが画面の中で薄笑いを浮かべているはずである。