mogimasa2008-04-19

退院後、三ヶ月にまもなくなる。特別の感想はないけど風景とか郵便物の整理などで空白を思い知らされる。スタッフのお陰で、必要なものは手厚くおくられチェックされていてなんら不安はなかった。なにが言いたいかというと、そのときの現場にいなかったことが現在と繋がらなくなることが突然あらわれてくる。
それがいいとか悪いとかじゃなく、個人の意識の中で空白を感じる。当たり前なのだろう、、、。全身麻酔の感覚に似ている。
久しぶりに、里山周辺を歩く。花びらが落ちて葉桜になっている桜の木を見ながら歩く。
満開の桜をイメージしていたのに、それはここにはない。あの桜がどこにもないのだ。このようにして、期待と願望が目の前から離れていき、残された現実にたじろぐばかり。だから、サクラはいいのかもしれないと判っていても、切ないものである。
里山は燃えるような薄緑と淡いピンクに包まれている、それはそれはこの一瞬を停めたくなるような美しさに輝いている。あー、春なんだ、人がどんなこと感じようが感じまいが関係なく、そこには千年を越えても替わらない春の里山があるだけである。