mogimasa2007-08-30

密葬とのことで、ガードが固くてようやくのこと遺体安置場所をつきとめて押しかける。奥様とは数十年ぶりなのに昨日会ったようにしか思えない。顔見合わせてたら、涙しかでてこない。本人は、寝ているかのように横になっているだけ。
ばかだよなあー、奥様とお嬢様のこして先に行ってしまうなんて、悲しいなんてうそ、ただ涙がとまらないだけ。
茂木の20代後半から30代にかけて、一緒に自主制作から自主上映をやってきた仲間。性格も似ていて、言葉を選ぶのも人との接し方もへたっかすで、自分はこんなことで終わるはずないとどこかでおもっている。だけど結婚して子供が生まれて生活がはじまり自分が思っていたような毎日とは明らかに違ってくる年月。
みんなそうなんだと思う、もすこしがんばっていて欲しかった。生きていればなんとかなるし、なんとかしてもやれたのに。こんなむなしさを回りの人たちは抱えていくんだ。
もういいや、なんといったって元には時間は戻せない。人は生きてやがてみな死んで行く。たしかなことはこれだけ。だから受け止めて、残された人は生きて行くしかない。
記憶の中で過去に戻ることはできても、現実の世界では一方通行を生きて行くしかない。一瞬でもとどまっていたくても、容赦なく時間は一方通行をすすんでいく。茂木は、それでも家でビールからワインそしてウイスキーを飲み続けている。
広瀬、おつかれさん、しょうがないそこで荷を降ろして楽にしていろよ。