mogimasa2008-01-28

退院後、初の通院で朝から両毛線にのる。通勤時間は過ぎているので車内はガラガラ。
ボックス席に腰掛ける。自然史的な文庫本は、集中出来ない。持って来た本の選択を間違った。電車内は、やはりミステリーか冒険小説に限る。しかたないのでコミシネ関連の数字を眺めてみる。まだこの方がましかも知れない。列車は、真冬の北関東を北に向かって走る。ススキの枯れた土手、宅地造成地、切り株だけの田んぼ、土木作業員とユンボ、立体交差と鉄塔、どぶ川を流れるプラスチック、、。
CTの検査結果は正常値だった。血液採取して問題なしなので「ユーエフティカプセル」を飲むことになる。再発予防の抗がん薬。あらゆる部類の抗がん薬として現在利用されている。ってインターネットに書いてあった。もちろん担当医師からの説明もそうだけどいまは、ネットで薬の効能がすべて判るからあるいみ怖い。
病棟にいき、看護婦さんたちに挨拶し先週始めから抗がん剤点滴と放射線治療がはじまっているUさんの見舞いにいく。個室に入っていたので心配したが、案の定いまが一番の苦しい時で、「なんでもいいから、食べてがんばって」と激励するしかない。
帰りの列車は、高校生でいっぱい。暮れかかる空に広がっている雲を眺めている。晴れわたるでもなく、曇っているでもない冬の鈍く輝いている空、、、。
シェトランド島を舞台にした英国推理作家協会賞受賞作「大鴉の啼く冬」他一冊を高崎駅構内の書店で買って帰る。