mogimasa2008-02-14

昨日いや昨晩のブログは、極めて私的すぎ茂木らしくないよなあーと今朝になって反省しきりです。どうかお許しのほどお願いします。
なので、というわけではありませんが「プレ映画祭」紹介します。
このページの頭には、「カール・ドライヤー監督特集」のスケジュールと解説が掲載されています。この特集を進めるにあたり観てなかった2本のドライヤーをDVDで観ました。岩波ホールで『奇跡』などの作品を見た時の感動には遠いものの作品自体の出来映えには、現在の映画にはとても及びつかない奥行きと表現の厳格なまでの端正でうつくしい映像に心奪われました。
ゴダールの『勝手にしやがれ』を観たときに感じた『太陽に吠えろ』の二番煎じかっ。と同様の最初に新しい映画スタイルを確立した映画の不幸を感じないわけにはいきませんでした。なぜなら茂木は、ドライヤー以前にベルイマンを信奉していたわけですから、、。
ベルイマンがドライヤーに嫉妬したように『魔術師』や『鏡の中にある如く』『冬の光』のなかに『奇跡』がベースとして意識の根底に根付いていた事は確かなようです。
いよいよ16日からの一週間このドライヤー傑作選が始まります。
35ミリの映写機から映し出されるフィルムが、スクリーンに映し出されます。ドライヤーが妥協を許さず、制作費がオーバーし続けても撮りたい映画を撮り続けたその執念ともいえる映像美をお確かめ下さい。