mogimasa2008-02-13

放射線治療の術後検査で、栃木に向かう。
ひどく体調が悪い。列車の中から空を見上げた途端に、めまいがしてしばらくじっとしていて修まってきて、なんとか栃木までいけた。デイパックに詰め込んで来た映画祭資料は、まったく手つかずで「優しいオオカミの雪原」とコーヒーを交互に眺めて過ごす。というか何もしないでぼんやり時間を過ごしていた。
顎と頬の腫れは一過性のもので時として突然に生じるとのこと、しばらくは続くらしい。外科手術の経過検査とは別に、放射線治療の定期検査もおこなうことになる。 「病院に通っているうちは、なんとなく安全のような気分、安心感が心地よい」と思う。こう思う事ってある意味、正常な状態とは別のところにあるのかもしれない。
帰りの高崎駅、熊沢書店に今日二度目はいりこむ。「時雨のあと」「運命の法則」文庫本2册。
駅を出て、あまりの寒さにコートの衿をたてて歩く。そして、以前の自分と微妙にずれている感覚をどう処理したらいいのか戸惑って歩く。感情が安定しないでいる。これって、再発が原因のひとつだとはわかるのだけど、どうもそれだけじゃない。