mogimasa2008-08-28

雨が小雨になったとき、思い切って傘さして散歩に出る。数えてみたら3ヶ月ぶりだった。空き地の草が刈られていて、道ばたの花も春から晩秋にすっかり替わっていた。
畑だったところに2階建ての木造建築が建築会社の看板の奥に立っている。
サルスベリの木」があちこち目につく。オレンジ・ピンク・シロと色とりどりで、、、。なんだか小学生の頃見ていた花の色と違うように思えるのだが、、、。小学校の校庭、肋木のよこに大きなサルスベリが真夏オレンジの花を一夏の間咲かせていた。他の木は忘れてしまっているのに、その木だけは無くなったいまでも想い出す。
メメント」のなかに出て来る「謎のおばあさん」の話しをしよう。
吉井町で鍛冶屋をやってたオヤジには、妻と二人の兄弟が川内という地名の長屋の一番東に住んでいた。茂木が中学のころまで、その長屋はあった。入り口の土間が奥まで続いていて、一番奥の東側に四畳半くらいの部屋があった。そこには茂木家の縁筋でない70歳くらいのおばあさんが、一人で暮らしていた。
一家四人は、その西側に6畳二間にいた。なんで、縁もゆかりもないという、おばあさんが1つ屋根の下に住んでいたのかは、今もって不明である。亡くなった弟が生まれる前のことらしく、まだ3歳の正男ガキは、そのおばあさんに大層かわいがられていたという。遥か彼方のことなので深い霧のなか微かな記憶が残されているけど、、、。
メメント」の直後に、母にそのおばあさんのことを聞いたけど、なんと母は覚えていないというのだ。オヤジが亡くなり、母が覚えていないといえば、記憶の片隅にあるのは茂木しかいないことになる。
なんとも切ないホラー映画のようだ。