mogimasa2007-07-30

高崎は、午前10時前から雷をともなった激しい風雨でまるで夕方のように空は暗く豪雨でまるで霧が漂うような別世界。だるま弁当を買って両毛線に乗る。ようやく小雨になるなか列車は滑り出す。
北毛の渋川・沼田では列車が止まりバス運行になるとのアナウンスが入る。前橋駅手前の利根川は、それほどの水量ではなかったものの桐生駅あたりから河川が茶色の激流に変わって行く、、、。足利を越えるとさらに水量が増して群馬から栃木にわたる広範囲の豪雨があったことを川の流れで証明している。
本を読む元気がなくて、車窓を流れて行く風景を眺めてあることに気づく。打ち捨てられたかのような田畑が夏草に埋もれ、大昔の北関東はこうであったのだろうと思わせる景色が美しい。人手から離れたいわば寂れ加減が美しい。

工場跡地の錆び付いた鉄骨を取り囲むススキの包囲網こそ、心にしみる景色といえる。
人々の生活圏と放置された耕地の狭間に、キョウチクトウムクゲサルスベリがのび放題の枝葉に鮮やかな夏の花を咲かせている。岩船駅周辺は、田畑と住宅地と里山が入り組んでいまの山間住宅地の風景になっている。
ツタが絡まりいまにも崩れそうな木造建築、クレーンがはいり新しいプレハブ住宅建設中の一角、青々とした稲穂を渡る風、溢れそうな小川を見つめる子犬、、、。
まもなく梅雨が明けて夏空がここにもやってくるだろう。