mogimasa2007-08-19

ここに幸あり』まいりました。2日かかりで見終わる。『月曜日に乾杯』をよりグレードアップした作品。
物語は、失職した大臣の引っ越しからはじまる。職も金も失い妻からはあきれられるがそれでもあきらめの中でひたすら友人たちと飲み続ける人生、、、。
前作もそうだけどそれ以上のダメ中年オヤジをこれほど魅力的に描いた映画はそうはないわな。なんか苦笑いしながら肩の力が抜けて行きそこはかとない楽しさにつつまれる映画なんです。自分自身の事を映画化されたような気恥ずかしさと諦観に包まれもする。
そういえば、昨日に市川準監督との話しの中でも出て来た『長江哀歌』全編に漂う、全てを受け入れる感性にも通じる高望みしない、する気もない明るい諦観のようなもの、、、。こんなテーマを描ける社会と映画にしてしまう場所があることがうれしいのだろう。気合いをいれて生きて行こうと頑張って疲れているオヤジにはとくに観て欲しい。
なんだか映画の制作とは、遠く離れたところにいる自分でも、こうした映画なら撮ってみたいと思わせてくれる映画でもありました。