mogimasa2008-02-18

「八社会」との懇親会のあと、上信電鉄の最終電車に乗る。西の空あたりにあるだろう、月の光の中を電車は縦揺れをしながら田園地帯を走る。「AERA MOVIE ニッポンの映画監督」をパラパラめくりながら夜の車窓をなんとなく眺めてゆく、、、。高崎駅までの道すがらあまりの冷たさにすくみ上がった体が電車のシートの暖房で緩んでゆく。寝過ごさないように注意しないと。
吉井駅から家までは僅か5分くらい。それでも小学校の校庭を横切る。いつもだけど。
そこに二本の大きな「クスノキ」があるから、頬に揺れる葉を二つに折って匂いを嗅ぐ。身が引き締まるような植物と鉱物が混じり合うような香り。暗く淡い校庭をさくさくと足音だけが後ろに残されている。
やり残したあれやこれやが頭から離れない。あったかい風呂に入ってからだ。
プレ映画祭あしたが中日。『奇跡』から。